時の彼方

松岡広樹作品「土水空 PLEiN #070」松岡美恵子の解説

ハワイの写真作品
ハワイ島

ハワイの写真作品fdハワイ島、火口をおおう植物

降り続く雨。真上から照りつける強い日差し。長い長い時間の中で忘れてしまった遠い過去、時間の流れの中で、ここには熱く煮えたぎる溶岩があったはずなのです。そうしてつくられた激しい大地。溶岩の吹き出した痕跡をそのまま残し、揺れる大地の上でその当時の形状を記憶し、流れる時間の中にある。
火山活動が盛んで、今も生きた火口が同じ島にあるハワイ島。火山活動による揺れる大地。それなのに地層が歪むこともなく、当時のクレーターの面影をそのまま残しているのです。
この場所にも時の力が働き、不毛だったはずの激しい大地に雨も降り、日が照りつけ、やがて植物の種が飛んで来て、優しいエネルギーを発している場所に進化してきたのです。大地の始まりと終わりをこの静かな作品の中から感じ取れます。